AUD/NZDは、オーストラリアドルとニュージーランドドルの相対的な強さを見る通貨ペアです。
両国は地理的にも経済的にも近く、資源輸出国という共通点を持つため、長期的にはレンジ相場になりやすい通貨ペアとして知られています。
しかし2025年は例年とは少し違う年でした。特に年後半にはAUD/NZDが大きく上昇し、2009年以来の高値圏まで到達する場面がありました。
■ AUD/NZDはどんな通貨ペアか
AUD/NZDは、オーストラリアとニュージーランドという近い経済圏の通貨を比較する通貨ペアです。
両国には以下の共通点があります。
- 資源輸出国
- 中国経済の影響を受けやすい
- 高金利通貨として扱われやすい
そのため、世界的な景気変動が起きた場合でも両通貨が同じ方向に動くことが多く、結果としてAUD/NZDは長期的にレンジ相場になりやすい特徴があります。
この性質から、FX自動売買やリピート系運用でも人気の高い通貨ペアです。
■ 2025年前半のAUD/NZD
2025年前半のAUD/NZDは、比較的落ち着いたレンジ相場でした。
背景には、オーストラリアとニュージーランドの金融政策の方向性が似ていたことがあります。
2024年から続いた世界的なインフレ抑制政策の中で、RBA(豪州準備銀行)とRBNZ(ニュージーランド準備銀行)はどちらも高金利政策を維持していました。
そのため、金利差による大きなトレンドは発生しにくく、AUD/NZDは比較的安定した値動きとなりました。
■ 2025年後半の急騰
しかし2025年後半になると、AUD/NZDは大きく上昇する展開となります。
この背景には、オーストラリアとニュージーランドの金融政策の差がありました。
① RBNZの利下げ観測
2025年後半になると、ニュージーランド経済の減速が意識され始めました。
住宅市場の調整や景気の減速が見られ、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は金融政策の緩和方向を示唆する場面が増えました。
この結果、市場ではNZD売りが進みやすい環境となりました。
② RBAは比較的タカ派
一方でオーストラリアでは、インフレの粘着性が意識され、RBAは比較的慎重な姿勢を維持していました。
このため、市場では
AUD買い / NZD売り
という構図が生まれ、AUD/NZDは上昇しました。
③ 2009年以来の高値圏
この流れの中で、AUD/NZDは大きく上昇し、レートは1.15付近まで上昇しました。
これは金融危機後の2009年以来の高値圏に接近する水準です。
長期的にレンジ相場とされるAUD/NZDにとって、この水準は歴史的に見てもかなり高いレベルでした。
■ 今後の注目ポイント
AUD/NZDを考える上では、以下の要因が重要になります。
- RBAとRBNZの金融政策
- 中国経済
- 商品市況
- 世界景気
特にニュージーランド経済の回復やRBNZの政策転換があれば、AUD/NZDの方向性が変わる可能性があります。
■ まとめ
2025年のAUD/NZDは、前半は安定したレンジ相場でしたが、後半には大きく上昇する局面がありました。
背景にはニュージーランド経済の減速とRBNZの利下げ観測、そしてRBAの比較的タカ派な姿勢があります。
その結果、AUD/NZDは1.15付近まで上昇し、2009年以来の高値圏に到達しました。
それでも長期的にはレンジ性の強い通貨ペアであり、リピート系の自動売買との相性の良さは引き続き注目できるポイントです。
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