2026年3月の為替市場は、ただ静かに動いた1か月ではありませんでした。
中東情勢をきっかけに原油価格が上昇し、そこからドル高、金利見通しの再評価、安全資産需要まで連鎖的に広がったことで、通貨ごとの強弱差がはっきり出た1か月でした。
実際、私の3,000万円のFX自動売買ポートフォリオでも、こうした相場テーマがそのまま利益機会となり、2026年3月は月間でプラスとなりました。
特に今月は、NOK/SEK、NZD/CAD、USD/CHFといった主力通貨ペアが、それぞれ異なる理由でしっかり機能しました。
つまり3月は、単に「相場が荒れた月」だったのではなく、 世界のニュースによって通貨ごとの値動きの差が広がり、その差を自動売買で利益に変えやすかった月だったと言えます。
この記事では、2026年3月に何が起きていたのかを振り返りながら、原油高・ドル高・金利見通しの変化が、私のポートフォリオにどう影響したのかを整理していきます。
■ 2026年3月の為替市場を動かした最大のテーマ
3月の相場を一言でまとめると、「中東情勢を起点とした原油高と、それに伴うドル高・金利見通しの再評価」でした。
中東情勢の緊張が高まると、まず意識されるのが原油供給への懸念です。 原油価格が上がると、世界的にエネルギーコストや輸送コストが押し上げられ、インフレが再燃しやすくなります。
すると市場では、主要中銀が簡単には利下げできなくなるとの見方が強まり、金利見通しが見直されます。 3月はまさにこの流れが相場全体を支配していました。
特に米ドルは、世界的な不透明感の高まりに加え、米国がエネルギー面で相対的に強い立場にあることも意識され、月を通して強さが目立ちました。
■ 3月は「一方向」ではなく「往復しやすい月」だった
ただし、3月の相場は単純な一方向相場ではありませんでした。
月の途中では、
- 地政学リスクが強まってドル買い・原油高が進む局面
- いったん警戒が和らぎ、株が反発して巻き戻しが入る局面
- 原油高でも各国通貨の反応に差が出る局面
が繰り返されました。
このため、トレンドが出る場面はあっても、その後に戻しや反発が入りやすく、 リピート系の自動売買にとっては決済機会を積み上げやすい地合いでした。
3月はまさに、ニュースで相場テーマが強まり、そのたびに通貨ペアごとに値幅が出る月だったと感じています。
■ 今月もっとも機能したのはNOK/SEK
3月に特に存在感が大きかったのは、NOK/SEKでした。
NOK/SEKは、ノルウェークローネとスウェーデンクローナの力関係を見る通貨ペアです。
3月は原油高が大きなテーマとなったため、エネルギー輸出国であるノルウェー側に資金が向かいやすい環境でした。 一方で、スウェーデン側は同じ恩恵を受けにくく、両国の差が出やすい月だったと見ています。
こうした「同じ地域の通貨同士だが、材料への感応度が違う」という構図は、NOK/SEKの特徴そのものです。
3月はまさにその特徴が出て、細かい上下を挟みながらも、結果として利益を積み上げやすい展開になりました。
■ NZD/CADは資源国通貨同士の強弱差が利益につながった
NZD/CADも、今月の主力の一つになりました。
NZD/CADはどちらも資源国通貨ですが、実際には反応する材料が少し違います。
- CADは原油価格の影響を強く受けやすい
- NZDは市場心理や乳価、RBNZの見通しなどの影響を受けやすい
3月は月前半から月末にかけて原油テーマが強く、CAD優位になりやすい場面がありました。 一方で、月中にはNZDが買い戻される場面もあり、NZD/CADは一方向に走り続けるというより、往復しながら値幅を出す時間帯が目立ちました。
先週の記事でも触れた通り、3月後半にはNZD固有の買い材料も重なり、NZD/CADは買いと売りの中間を行き来しやすい形になりました。
このように、同じ「資源国通貨」でも背景材料がずれることで、NZD/CADは3月もリピート系と相性の良い通貨ペアだったと思います。
■ USD/CHFはドル需要と安全資産需要が交錯する中で機能
USD/CHFも、今月の利益に大きく貢献した通貨ペアでした。
USD/CHFは、米ドルとスイスフランという、どちらも不透明感が強い局面で注目されやすい通貨の組み合わせです。
3月は本来であれば、安全資産としてスイスフランが買われやすい地合いでもありました。 一方で、今回は米ドルそのものも非常に強く、結果としてUSD/CHFは一方通行ではなく、ニュースの受け止め方によって上下しやすい月になりました。
この「どちらにも買い材料があるが、タイミングによって優勢が入れ替わる」という構図は、リピート系の自動売買にとっては取りやすい展開です。
3月のUSD/CHFは、まさにドル需要と安全資産需要が交錯する中で、細かい値動きを利益につなげやすいペアでした。
■ USD/CADやEUR/GBPも補助的に機能した
今月は主力3通貨ペアに注目が集まりましたが、USD/CAD、EUR/GBP、そして停止済みのNZD/USDも利益に寄与しました。
USD/CADは、ドル高という追い風がある一方で、原油高がCADを支える場面もあり、非常にわかりやすい一直線相場にはなりにくい通貨ペアでした。
EUR/GBPも、欧州と英国で金利見通しの温度差が意識されやすく、派手ではないものの、細かい決済が積み上がりやすい地合いだったと見ています。
このように、3月は特定の1ペアだけでなく、相場テーマに応じて複数の通貨ペアが順番に機能したことが、ポートフォリオ全体の安定感につながりました。
■ 3月の相場は、分散運用の強みが出やすい月だった
3月を振り返ると、すべての通貨ペアが均等に利益を出したわけではありません。
ただ、これは分散型の自動売買ではむしろ自然なことです。
その月ごとに、
- 原油テーマが効く通貨ペア
- ドル高が効く通貨ペア
- 安全資産需要が効く通貨ペア
- 資源国通貨同士の相対差が効く通貨ペア
が入れ替わりながら機能することで、ポートフォリオ全体として収益を安定させやすくなります。
3月はまさに、NOK/SEK、NZD/CAD、USD/CHFがそれぞれ違う形で利益に貢献し、 分散運用の強みが見えやすい月でした。
■ 今後のポイント
4月以降も、引き続き注目点は変わりません。
中心になるのは、
- 中東情勢がさらに悪化するのか
- 原油価格が高止まりするのか
- 主要中銀がインフレ再燃をどこまで警戒するのか
- ドル高が続くのか、それともいったん反落するのか
です。
もし原油高が長引けば、NOK/SEKやUSD/CADのような通貨ペアには引き続き材料が出やすくなります。 一方で、警戒感が和らげば巻き戻しも起こりやすく、NZD/CADやUSD/CHFのような往復しやすい通貨ペアが再び機能しやすくなります。
その意味で、3月は単月で終わる話ではなく、4月の相場を考えるうえでも重要な土台になった月だったと見ています。
■ まとめ
2026年3月の為替市場は、原油高・ドル高・金利見通しの変化が同時に進んだことで、 通貨ペアごとに強弱差がはっきり出やすい1か月でした。
私のポートフォリオでは、特にNOK/SEK、NZD/CAD、USD/CHFがこうした相場テーマにうまく乗り、 月間でプラスにつながりました。
3月は、ただ相場が荒れただけの月ではなく、 「世界のニュースが通貨ごとの値動きの差を広げ、その差が自動売買の利益機会になった月」だったと整理しています。
今後も、原油・ドル・金利見通しという3つの軸を押さえながら、 どの通貨ペアに値幅が出やすいのかを丁寧に見ていきたいと思います。
2026年3月の月次報告はこちら
この運用の全体像を知りたい方へ
仕組み・向き不向き・考え方は「トライオートFXの特徴」で整理しています
本記事では相場背景や通貨ペアの動きを整理しましたが、
3,000万円の自動売買をどのような考え方で運用しているのか、
トライオートFXがどんな人に向いているのかは、以下のページで全体像をまとめています。
リスク管理の考え方もあわせて確認したい方へ
相場考察を見るうえで重要なのは、値動きそのものだけでなく、
その変動に対してどのようなロスカット水準・必要証拠金・通貨ペア分散で備えているかです。
本ポートフォリオのリスク管理は、以下のページで詳しく解説しています。



コメント