相場考察

【相場考察】2025年のEUR/PLNを振り返る|コロナ禍やウクライナ戦争から、徐々にズロチが回復

相場考察

EUR/PLN(ユーロ・ズロチ)は、ユーロ圏とポーランド経済の力関係を反映する通貨ペアです。

ポーランドはEU加盟国でありながらユーロを採用しておらず、自国通貨ズロチ(PLN)を使用しています。そのため、ユーロ圏と東欧経済のバランスを見る通貨ペアとして特徴的な動きを見せます。

2025年のEUR/PLNは、コロナ禍以降続いていた高い水準から徐々に低下し、4.2〜4.3付近でのレンジ相場が続く一年となりました。

■ EUR/PLNはどんな通貨ペアか

EUR/PLNは、ユーロ圏の経済とポーランド経済の関係を反映する通貨ペアです。

ポーランドはEUの中でも成長率の高い国として知られており、東欧経済の中心的な存在となっています。

一方で通貨政策は独自に行われており、ポーランド国立銀行(NBP)の金融政策が為替レートに大きく影響します。

また、ポーランドは金利が高い通貨として知られており、金利差の影響も受けやすい通貨ペアです。

■ コロナ後に上昇したEUR/PLN

EUR/PLNは、2020年のコロナショック以降大きく上昇しました。

パンデミックによる世界経済の混乱と東欧地域のリスク意識の高まりにより、ズロチは売られ、EUR/PLNは4.5を超える水準まで上昇しました。

さらに2022年のロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ポーランドを含む東欧地域の通貨は大きく下落し、EUR/PLNは一時5.0近い水準まで上昇しました。

これは近年では非常に高い水準でした。

■ 2025年はズロチが徐々に回復

2025年に入ると、ポーランド経済の安定とともにズロチは徐々に回復しました。

ポーランド経済はEUの中でも比較的高い成長率を維持しており、国内需要の強さが評価されました。

またEUとの関係改善により、EU資金の流入期待もズロチを支える要因となりました。

その結果、EUR/PLNは2025年にかけて徐々に低下し、4.2台まで下落しました。

■ ユーロ圏の金融政策

2025年のユーロ圏では、欧州中央銀行(ECB)の金融政策が為替市場の大きなテーマとなりました。

インフレのピークアウトを受けて、ECBは金融引き締めの終了を意識し始める局面となりました。

ただし欧州経済は成長が鈍化しており、金融政策は慎重な運営が続いていました。

ユーロ自体は大きなトレンドを作る状況ではなく、比較的安定した動きとなりました。

■ ポーランドの金融政策

ポーランド国立銀行(NBP)は、依然として高い政策金利を維持していました。

ポーランドはインフレ率が高かったこともあり、政策金利はユーロ圏よりも大きく高い水準となっています。

この高金利はズロチを支える要因となり、EUR/PLNの下落(ズロチ高)につながりました。

ただし、高金利通貨にはスワップコストの問題があります。

■ 高金利通貨としての注意点

ポーランドズロチは金利が高いため、通貨を買うポジションではスワップコストが大きくなりやすい特徴があります。

そのため、長期的にポジションを持つ場合は金利コストを十分に考慮する必要があります。

この運用では、EUR/PLNについては買いポジションを持たない方針を継続しています。

その結果、2025年はEUR/PLNのポジションは決済も新規ポジション獲得も発生しませんでした。

■ 2025年のEUR/PLN相場

2025年のEUR/PLNは、4.2〜4.3付近を中心としたレンジ相場となりました。

これはコロナ禍以降の高水準から見ると、ズロチが回復した一年とも言えます。

ただし長期的に見ると、依然として高い水準で推移しており、東欧情勢や欧州経済の影響を受けやすい通貨ペアであることに変わりはありません。

■ まとめ

2025年のEUR/PLNは、コロナ禍やウクライナ戦争によって上昇した水準から、徐々にズロチが回復する一年となりました。

ポーランドの高金利政策と経済成長がズロチを支える一方で、東欧地域特有のリスクも存在する通貨ペアです。

そのためEUR/PLNは、ユーロ圏経済だけでなく東欧情勢にも影響を受ける特徴があります。

2025年は4.2〜4.3付近でのレンジ相場となり、この運用ではポジションの決済や新規ポジションの獲得は発生しませんでした。

ただし、ユーロ圏と東欧経済の関係を見る上では非常に興味深い通貨ペアであり、今後も注目していきたい市場です。

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