相場考察

【相場考察】安心感は続かなかった?|原油再上昇と4月末の為替市場を整理

相場考察

4月末の相場を見ていると、これまで広がっていた安心感は、そのまま定着したわけではなかったことが分かります。

米国とイランの協議が続いていることで、いったんは「最悪期は通過したのではないか」という見方が広がりました。 株式市場も一時はかなり落ち着きを取り戻し、原油価格もピークから反落していました。

ただし、足元ではその流れが少し変わってきています。

協議が進展するというより、むしろ膠着感が強まり、 原油価格は再び上昇、ドルも反発し、株式市場の安心感もやや揺らぎ始めました。

つまり今の相場は、 「完全に落ち着いた相場」ではなく、「いったん安心したあとに、再び現実的なリスクを織り込み直している相場」 と見る方が自然です。

私のような分散型の自動売買にとっては、この変化が重要です。 全面リスクオンで一直線に進む相場よりも、テーマを残したまま往復する相場の方が、通貨ペアごとの強弱差が出やすくなるからです。

■ いったん広がった安心感が、4月末に再び揺れ始めた

4月後半の相場は、一度かなり安心感に傾いていました。

中東情勢そのものは解決していないものの、 米イラン協議が完全決裂していないことや、最悪の供給不安がひとまず回避されるかもしれないという見方から、 株式市場では買い戻しが進みやすい環境が続いていました。

原油価格もピークから大きく反落し、 為替市場でもドル買いがやや巻き戻される場面が出ていました。

しかし、4月末に入ってからは、 その安心感がそのまま続くほど状況は単純ではないことが意識され始めました。

協議の膠着感が強まるにつれ、 中東情勢に伴う供給不安が再び意識され、原油はもう一段上昇しやすくなっています。

その結果、株はやや重くなり、ドルも再び買い戻されやすい流れが出てきました。

■ 今回の相場で最大の変化は「原油がまた主役に戻ってきた」こと

今回の動きを整理するうえで最も重要なのは、原油価格が再び主役になってきたことです。

中東情勢が緊迫したとき、市場がまず意識するのはホルムズ海峡を含むエネルギー供給への影響です。

その懸念が後退したときは、株価が戻りやすくなり、ドルの安全資産需要もやや薄れました。 一方で、交渉が進まず、供給不安が再び意識されると、原油はもう一度上がりやすくなります。

原油が再上昇すると、単なるエネルギー価格の問題では終わりません。

  • インフレ再燃懸念
  • 主要中銀の慎重姿勢の長期化
  • ドル需要の再点火
  • 資源国通貨の選別

といった形で、為替市場全体に影響が広がります。

その意味で今の4月末相場は、 「原油が落ち着いたあとの正常化」ではなく、「原油が再び相場の中心に戻ってきた局面」 と見た方が自然です。

■ 株は下がっても、為替はもっと複雑に動く

株式市場では、安心感が崩れると比較的素直に売りが出やすくなります。

ただし、為替市場はそこまで単純ではありません。

今の為替では、

  • 原油高によるインフレ懸念
  • 地政学リスクによるドル需要
  • 資源国通貨への評価の変化
  • 安全資産とリスク通貨の綱引き

が同時に走っています。

そのため、 「株が下がったからドル高」 「株が戻ったからドル安」 という一本線では整理しにくい状態が続いています。

実際には、ニュースの受け止め方次第でドルが買われたり売られたりし、 原油の方向感によって資源国通貨の優劣も変わりやすくなっています。

今の為替市場は、全面的なリスクオフでも全面的なリスクオンでもなく、 大きなテーマが何度も再評価される、神経質な往復相場に近い状態です。

■ 今の運用環境は「全面追い風」ではなく「材料差が残る相場」

このような地合いは、私のポートフォリオにとって必ずしも悪いものではありません。

私の運用は、一方向に強く走る相場よりも、 複数の材料が残りながら、一方向には決め切れずに往復する相場の方が利益機会につながりやすいからです。

今回のように、

  • 原油は再び上がりやすい
  • ドル需要も戻りやすい
  • 株の安心感はやや後退している
  • ただし全面パニックではない

という環境では、通貨ペアごとの反応差が出やすくなります。

この「大きなテーマが残っているのに、一方向には走り切らない」という状態は、 分散型の自動売買にとっては比較的見やすい相場です。

■ 見やすいのは、引き続き「材料がぶつかる通貨ペア」

こうした局面で見やすいのは、単純にドル高かドル安かだけでは決まりにくい通貨ペアです。

たとえばUSD/CHFは、

  • 中東リスクではドルもフランも買われやすい
  • 安心感が後退すればドル買いが入りやすい
  • ただしフランも安全資産として完全には売られにくい

という構図があり、一方向に走り切りにくい通貨ペアです。

NZD/CADも同じです。

原油再上昇はCADにとって支えになりやすい一方で、 株式市場の地合いやリスク選好の変化はNZDに影響しやすく、 どちらか一方だけで値動きが決まるわけではありません。

このような通貨ペアは、 4月末のような「安心感が巻き戻され、テーマが再び複雑になった局面」で、引き続き往復しやすい地合いになりやすいと見ています。

■ 一方で、原油テーマ直結の通貨ペアは再び重要度が上がっている

前週までは、原油テーマの影響がやや薄まり、 「原油一本で相場を見るのは難しくなった」という局面に入っていました。

しかし今週は、その流れが少し変わってきています。

原油価格が再び強く上昇し始めたことで、 エネルギー輸出国通貨の優位や、原油高を通じたインフレ懸念がもう一度意識されやすくなっています。

つまり、3月のような「原油がすべてを決める相場」ではないものの、 4月後半にいったん薄れた原油テーマが、再び無視できない水準まで戻ってきたということです。

足元の運用環境は、 原油テーマが消えた相場ではなく、 一度弱まった原油テーマが再浮上してきた相場 として見た方が分かりやすいと思います。

■ 今後のポイントは「安心感の巻き戻しが続くかどうか」

今後の最大の焦点は、4月後半まで広がっていた安心感の巻き戻しが、どこまで続くかです。

もし米イラン協議が前進し、供給不安が和らぎ、原油価格が再び落ち着くなら、 市場はもう一度安心感を取り戻しやすくなります。

その場合、ドルの安全資産需要もやや薄れ、 リスク通貨や資源国通貨の戻りが出やすくなるでしょう。

一方で、協議が引き続き膠着し、供給面の不安が残るなら、 原油高・ドル高・株安の組み合わせがもうしばらく意識されやすくなります。

現時点では、まだ後者の可能性も十分あります。

そのため私は、今の相場を 「安心感が広がったあと、その前提が再び試されている局面」 として見ています。

■ まとめ

4月末の相場は、ここまで広がっていた安心感がそのまま続くほど、状況は単純ではないことを示しています。

米イラン協議の膠着感を背景に、原油は再び上昇し、ドルも買い戻され、株式市場の安心感はやや揺らぎ始めました。

その結果、為替市場では、 「もう平常化した」と割り切るより、「テーマが再び重くなっている」 と見る方が自然です。

この環境は、私のような分散型の自動売買にとって、必ずしも悪いものではありません。

むしろ、通貨ペアごとの材料差が残り、一方向には走り切らないことで、 引き続き決済機会を作りやすい地合いになっていると見ています。

つまり今週の相場は、 「安心感は続かなかった。その結果、為替は再び神経質な往復相場に戻りつつある」 と整理すると分かりやすい一週間でした。

USD/CHFの運用設定はこちら

NZD/CADの運用設定はこちら

この通貨ペアを実際にどう運用しているか知りたい方へ

設定ページ・実績ページ・初心者向けの入口をまとめています

本記事では相場背景を整理しましたが、
実際にどのような設定で運用しているのか、どのような考え方で自動売買をしているのかは、以下のページで確認できます。
はじめての方は、まず「トライオートFXの特徴」からご覧ください。

リスク管理や初心者向け記事も確認したい方へ

相場の背景だけでなく、
リスク管理の考え方や、リピート系FXの基本、向いている人・向いていない人も初心者向けに整理しています。
商品理解を深めたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

▼ 実運用している口座

本ブログの実績はすべて「トライオートFX」の実運用データです。
口座の仕様や自動売買の基本機能、最新の条件を確認したい方は、公式ページをご覧ください。

トライオートFXの詳細を見る →
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

関連リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました